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経理部長のよくわかる 業績解説塾 2019年5月期 第2四半期

こんにちは。宝子(たからこ)です。
新年1回目の業績解説塾です!今年もよろしくお願いいたします。

登場人物

  • 秋庭 俊次
    (あきにわ  しゅんじ)
    宝印刷(株)執行役員  経理部長
    大学卒業後、会計事務所勤務を経て宝印刷に入社。
    経理部に配属後、システム部門や営業部門を経験し、2018年7月1日より経理部長となる。
    堆社長ほかで行った年始のゴルフの成績は散々な結果に。昼食のカツカレーが敗因と自分を納得させている。
  • 宝子(たからこ)
    宝印刷に入社して2年目の若手社員。
    趣味は旅行と映画鑑賞。家族構成は父、母、姉、猫のポチ。
    新年からお餅を食べすぎてしまいちょっとふっくらしてきた…?ダイエットも兼ねてたくさん営業します!

目次

  1. 2019年5月期第2四半期の業績は?
  2. 製品区分の変更について

2019年5月期第2四半期の業績は?

秋庭部長、今年もどうぞよろしくお願いいたします!

こちらこそどうぞよろしくお願いします。さて第2四半期の結果ですが…

2019年5月期第2四半期の連結業績(2018年6月1日~2018年11月30日)
2019年5月期第1四半期の連結業績

第1四半期と同様に増収減益決算ですね。

目論見書の増収や開示書類作成支援ツールの堅実な販売増など、社員全員の頑張りによって増収になりましたが、残念ながら利益面は売上に連動して増加するまでには至りませんでした。

第1四半期と同様に会社法関連製品が減収、金融商品取引法関連製品・IR関連製品・その他製品区分では増収となっています。その他製品の増収では、大きくはありませんが㈱イーツーを連結の範囲に含めたことも要因ですね。

主だった増収要因は、先ほども言った開示書類作成支援ツールの導入顧客の増加や目論見書の売上増加に加え、翻訳や統合報告書の受注増加、また製品区分を変更したコンサルティングなどの伸長があります。
当第2四半期から、従来その他製品に区分していたコンサルティング事業の売上をその内容に合わせて金融商品取引法関連製品、会社法関連製品、IR関連製品に分類し直しました。そのため各製品の前年同期数値が変更になっています。

メイン事業だけでなく、周辺事業のサービスもバランスよく成長してきているのですね!

そうですね。比較的原価が高い品目の売上が増えている傾向になっており、利益面では満足のいく結果ではないものの、この第2四半期決算もほぼ計画通りとなっています。以前にも説明しましたが、コーポレートガバナンス・コードの影響により、招集通知の納品が早期化していることなども鑑みて、引き続き通期計画は据え置きとしています。

ニーズに合わせていろいろなサービスをご提案できるのは当社の強みでもありますもんね。「新・中期経営計画2020」でも掲げている新規事業分野の拡大に向けて、わたくしもがんばります!

製品区分の変更について

ところで、当社は4つの製品区分になっていますが、今回「その他製品」からコンサルティング事業を各分野に振り分けました。そもそもなぜ製品別に分類するのですか?

当社はディスクロージャー関連事業の単一セグメントですから、製品区分で分類して開示していますが、それぞれの製品区分では事業環境も少し変わってきます。それぞれ違う条件にある事業に適した体制を作ることで、会社としての戦略が立てやすくなり、また外部に向けての説明もわかりやすくなります。

なるほど。分類することでそれぞれの特長や今後の戦略も見えやすくなるのですね。

新しく生まれたビジネスなど、売上規模の小さな製品群・サービスなどはまとめて「その他」とすることが多いのですが、その中でも今回のコンサルティングのようにある程度の売上規模になってきたら、製品区分の属性に合わせて分類し直して、より明確に開示するようにしています。

今回の製品区分の変更もそういう意図があるのですか?

そうです。当社のお取引先においても働き方改革や業務効率化等の影響により、アウトソーシング等のコンサルティングサービスの需要が増加し、売上が大きくなってきたため再分類しました。

川上から川下までお手伝いできる当社の事業を、よりわかりやすく分類しているのですね!

おさらい

  • 宝印刷の2019年5月期第2四半期の連結業績は増収減益。利益面で不満はあるが概ね想定範囲であり、通期予想も据え置き。
  • コンサルティング事業が成長したため、製品区分の変更を行った。

「経理部長のよくわかる 業績解説塾」

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