トップメッセージ

株主の皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。
「新・中期経営計画2020」の二年目を迎え、この第2四半期で折り返し地点となりました。計画達成に向け一層の成長を目指す当社の取組みについて、私よりご説明申しあげます。

代表取締役社長 堆 誠一郎

「新・中期経営計画2020」の折り返し地点は、概ね計画どおりの状況。
引き続き計画達成に向けて、邁進します。

2019年5月期第2四半期までの連結業績は、前年に続き、法定開示書類作成支援ツール「X-Smart.」シリーズの導入顧客の増加や、コーポレートガバナンス・コードの適用を受けて情報開示を強化した、株主総会関連商品等の拡販や各種ディスクロージャー書類の翻訳ニーズの取込みによる受注増加への注力により、売上高は9,687百万円(前年同四半期比10.2%増)、営業利益は1,284百万円(同3.0%減)、経常利益は1,357百万円(同2.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は912百万円(同3.9%減)と増収減益となりました。

連結業績ハイライト、配当

「新・中期経営計画2020」の進捗としては、以上のとおりの状況であり、最終年度の目標達成に向けては、一段と高い伸びが求められます。

本計画達成に向けては、会社法では株主総会招集通知の電子提供が、金融商品取引法ではタクソノミの設定範囲拡大が、それぞれ予定されており、めまぐるしく変遷する情報開示の外部環境を捉えるための対応力の強化が必要となります。

※EDINET(エディネット:金融商品取引法に基づく、有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)が提供する財務報告のための電子的雛形

具体的な戦略として、本計画では、ディスクロージャー&IR分野でのソリューション提供の高度化、新規事業領域としてディスクロージャー&IR周辺分野のワンストップ対応力の強化を掲げています。

ディスクロージャー&IR分野では、引き続き「X-Smart.」シリーズの最上位エディションである「X-Smart.Advance」の販売が堅調で、追加オプションのMicrosoft Office製品との連携機能もお客様から高く評価いただいています。加えて、昨今の「働き方改革」に伴い、法定開示におけるアウトソーシング業務の引き合いも増加しています。

また、コーポレートガバナンス・コード適用以後、特に伸長している翻訳事業では、シンガポール、マレーシア、香港で翻訳および通訳事業を展開するTranslasia Holdings Pte.Ltd.を2018年11月に子会社化いたしました。これにより、翻訳事業における対象言語の拡大と新規顧客層の取込みによる事業拡大を目指す環境を整えました。さらに、株主総会招集通知の電子提供を見据えた「ネットで招集」は新しい「企業と株主のコミュニケーションの形」を提案し、着実に採用企業数を伸ばしています。

ネットで招集まとめ

一方で、新規事業領域では、グループ会社のWEBサービス、予算会計システムなどの新規事業や、社内の新規事業アイディア募集から始まった「ER(Employee Relation)社内コミュニケーション事業」など、ソリューション提供の幅が広がってきました。引き続きこのような新規事業の育成・成長を推進することで本計画達成に向けて取り組んでまいります。
* WEBサービスについては[マンガ]でご紹介しています。

こうした環境変化を着実に捉え、対応し続けることが、これからの当社の持続的成長を果たすことにつながります。そして、その実現のためには、何よりも多様な人財の育成や、そうした人財が活躍できる風土づくりが必要だと考えます。引き続きグループ一体となって、持続的成長の実現に向けて邁進してまいります。

なお、当社は株主の皆様への長期的利益還元と安定配当を基本方針としており、当期の配当につきましては中間配当25円、期末配当25円(予想)の年間50円を予定しております。

引き続きこの株主通信や「SRコミュニティ」を通じて、当社の活動を発信してまいりますので、どうぞご期待ください。

株主の皆様におかれましては、変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげます。

2019年1月