2019年5月期第1四半期の業績は?
秋庭部長、今回も解説よろしくお願いします!
よろしくお願いします。では早速、第1四半期の結果を見ていきましょう。もう宝子さんは当社の決算の特徴はわかりますね?
はい!当社のお客様の大半が3月決算会社で、3月決算会社の株主総会招集通知、有価証券報告書、株主通信などの発行が5、6月に集中するので当社の売上や利益も、6月から始まる第1四半期や3月から始まる第4四半期の比重が高くなっています。
その通りです。特に第1四半期は年間売上高の約四割も占めていますね。 一年間で最もボリュームのある期間ですが、今回は増収減益となりました。
金融商品取引法関連製品、会社法関連製品、IR関連製品、その他製品から成る4つの製品区分の中で、金融商品取引法関連製品、IR関連製品、その他製品は増収となりましたが、会社法関連製品は減収になっています。会社法関連製品が減収になった要因は招集通知の売上が減少したとありますが、これは前回ご説明いただいた招集通知の納品が早期化していることが要因なのでしょうか?
そう、なのでこの分の売上は前期末に前倒しで計上されていて、今期も同様の傾向が続くと見ています。
なるほど。なくなってしまったわけではないのですね!
そう考えると翻訳商品が拡大したように、どんどん変わっていくお客様のニーズに当社は様々な形で応えているのですね。
そういったこともありますので、業績予想は変更していません。引き続きお客様のニーズにしっかりと応えるサービスの提供を続けることで、計画達成を目指しましょうね。
はい!がんばります!
「連結決算」の仕組み
ところで宝子さん。「新・中期経営計画2020」では宝印刷グループとしての取り組みが重要になりますが、「連結決算」の仕組みはわかりますか?
連結決算は …、ええと、グループ全体での決算ということですよね?
そうです。基本的に決算短信は連結決算の開示になっています。当社にもこれまで二つの連結対象子会社がありましたが、今期からWEB制作を行う株式会社イーツーが連結対象に加わりました。
この「SRコミュニティ」もイーツーで制作してもらってますよね!
あれ?でもイーツーの売上が当社の連結決算に反映されているのであれば、「SRコミュニティ」の制作作業に関わる売上は当社の売上……??どうなるのでしょう?
そのまま合算してしまうと妙な計算結果になってしまいますね。正しい数値と違ってしまうため、連結決算ではグループ内の会社間で生じた売上や費用は除いて計算します。
なるほど、ただ単純に売上や利益を足しているだけではないんですね。
そう。グループ全体を大きな「一つの会社」として考えることが「連結決算」なのです。
実際には、グループ会社間の売上のような損益取引だけでなく、出資関係や債権債務の相殺消去など、連結するために多くの調整が必要になります。「新・中期経営計画2020」の目標を達成するためにはグループの連携がとても重要です。グループ全体が業績拡大に向けて取り組むことが必要ですね。
宝印刷グループ全体で目標達成に向けて頑張ります!
おさらい
- 宝印刷の2019年5月期第1四半期の連結業績は増収減益だが、第2四半期累計の業績予想は据え置く。
- グループでの連携を深化し、「新・中期経営計画2020」の目標達成を目指す。
当社第1四半期決算短信はこちらから
決算短信PDF