トップメッセージ

「新・中期経営計画2020」始動
さらなる高みを目指して、全社一丸となり目標達成に邁進してまいります

株主の皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。
「中期経営計画2017」の最終年度である2017年5月期は、同計画の目標計数をすべて達成することができました。引き続き2020年5月期を最終年度とする「新・中期経営計画2020」を本年7月3日に公表し、始動しています。
この中期経営計画について皆様により深くご理解賜りたく、私よりご説明申しあげます。

代表取締役社長
堆 誠一郎

ニーズを取り込み、新ビジネスの種を見出す「中期経営計画2017」を踏襲し、次のステージへの基盤構築を図ります

2017年5月期の連結業績は、売上高は前期比3.3%増の151億円、各利益段階では、退職給付費用の増加などにより若干の減少となりましたが、「中期経営計画2017」の目標は達成することができました。

連結業績ハイライト

  • 売上高
  • 営業利益
  • 経常利益
  • 親会社株主に帰属する当期純利益・ROE
  • 1株あたり配当金・配当性向

「中期経営計画2017」の期間中には、コーポレートガバナンス・コードの定着、IFRS適用会社の拡大、統合報告書に代表される統合思考の高まり、株主総会電子化プロセスの議論の進捗など、様々な外部環境の変化がありました。そして、これらの変化を的確に捉え、顧客ニーズに応えられるサービスを提供できたことが目標達成の要因でした。

一方でこの間、米国メリルコーポレーションとの業務提携契約締結のほか、株式会社スリー・シー・コンサルティング、株式会社タスクなどの既存のグループ会社に加え、新たに株式会社イーツーと資本提携し、さらにはディスクロージャーとIRの専門性強化のために株式会社ディスクロージャー&IR総合研究所を設立するなど、グループ力の強化を図り、新規事業の種を見出す活動も進めてまいりました。

こうした経緯を踏まえ、「新・中期経営計画2020」は、次のステージである「売上高200億円達成」を可能とする基盤構築のために策定いたしました。

「新・中期経営計画2020」では、専門性のさらなる強化と、グループ力の結集で目標達成に取り組んでまいります

「新・中期経営計画2020」における重点項目は、ディスクロージャーとIR分野での一層のソリューション力向上と、新規事業の育成・拡大です。

新・中期経営計画2020

重要項目
  • ディスクロージャーとIR分野での一層のソリューション力向上
  • 新規事業の育成・拡大
目標計数(連結)
  • 今後3年間で売上高40億円の増収、営業利益5億円の増益が目標の主題。
  • ROEは3年後に9.0%を目指す。
今後の重点施策
  1. 「ネットで招集」の売上拡大

    株主総会の「招集通知」の一部をウェブ化して作成するサービス。レイアウトや機能を進化させ、さらなる売上拡大を目指す。

  2. (株)ディスクロージャー&IR総合研究所のブランド化

    「統合報告書」の売上高は前期比53.4%増。㈱ディスクロージャー&IR総合研究所における統合思考に特化した情報提供やアドバイザリーサービスでブランド化を目指す。

  3. グループ企業との連携強化

    多様な専門性にすぐれたグループ企業との連携を一層深め、新領域を切り拓く。

様々な外部環境変化の影響は、ディスクロージャーとIRのあらゆる分野に及びます。このような変化を確実に捉えてチャンスに変えていくために私たちに求められているのがソリューション力の向上だと考えます。

たとえば、株主の皆様との対話では、その質の向上のために、印刷物だけではなく皆様にもご覧いただいている「ネットで招集」、「SRコミュニティ」といったインターネットを活用したサービスの提供、決算早期化への対応であればシステム改修による顧客利便性の向上、働き方改革であれば、アウトソーシングサービスによるリソースの提供が挙げられます。「中期経営計画2017」では、このようなソリューションも視野に入れ、多様な専門性にすぐれたグループ企業各社とともに取り組んでまいりましたが、「新・中期経営計画2020」では、この連携を一層深め、新領域を切り拓いてまいります。加えて、専門印刷会社として培ってきたデザイン力・チェック力・クオリティの高い印刷機能といった普遍性のある能力を新分野に転用することで、新規事業として実現していくことも視野に入れています。

このように「新・中期経営計画2020」では、既存のサービス・商材を高付加価値化すること、グループ力を結集することで新たな事業を創り出していきます。目標計数は非常に高い設定ですが、新しい取組みに挑戦し、実現していくことで目標達成につなげたいと考えています。

「新・中期経営計画2020」は次のステージへの布石。より高く、かつ持続的な成長を意識し取り組んでまいります

「新・中期経営計画2020」における目標計数は、最終ゴールではありません。私は、最終年度である2020年5月期までに、「売上高200億円台」を実現するための事業基盤を構築したいと考えています。これらの取組みを通じ、「グローバルなファイナンシャルサポート企業」、「ディスクロージャー&IRのオンリーワン企業」を実現してまいります。

また、このような持続的な成長を成し遂げるためには人財力の強化が重要であると考えます。当社では、2009年7月からダイバーシティをプロジェクトとして推進し、「多様性」という観点で人財の活躍環境を整えることに取り組んでまいりました。しかし、これからは、こうした多様な人財の一人ひとりが、自分らしく組織に参加し積極的に取り組む「インクルージョン」を実現できるよう支援していくことが、新しいビジネスを創出する風土をつくりあげることにつながると考えています。

当社は「新・中期経営計画2020」の目標達成を通じて株主還元等、株主の皆様のご期待にお応えできるように取り組んでまいります。この株主通信や「SRコミュニティ」で当社の活動へのご理解を深めていただき、今後も末永いご支援を賜りますようお願い申しあげます。

2017年8月