トップメッセージ

株主の皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。
ここに「新・中期経営計画2020」の1年目である2018年5月期の成果と、今後の計画達成に向けた取り組みについてご理解賜りたく、私よりご説明申しあげます。

代表取締役社長 堆 誠一郎

「新・中期経営計画2020」の1年目となる2018年5月期の連結業績は、既に株主の皆様には招集ご通知でもご報告申しあげましたとおり、順調に推移し、売上高と親会社株主に帰属する当期純利益は過去最高の実績となりました。営業利益率とROEについては若干目標に届きませんでしたが、その他の業績目標は達成することができました。

連結業績ハイライト、配当

「新・中期経営計画2020」の2年目となる2019年5月期は、株主総会プロセスの電子化の進展、法定開示書類における一体的開示の推進、非財務情報開示の充実のほか、働き方改革の一層の進展などの様々な環境の変化が見込まれます。

 特に株主総会プロセスの電子化は、印刷事業への影響が懸念されますが、こうしたリスクは事業変革のチャンスともいえます。昨年からサービスを開始した「ネットで招集」はお客様からご好評をいただき、受注社数を順調に積み増すことができております。今後もこのようにお客様のニーズに対応した新サービスの開発に取り組んでまいります。

ネットで招集まとめ

また、ディスクロージャーのパイオニアである当社としては、専門性の深化が重要です。例えばIFRS適用企業の拡大を捉えた対応力の強化*、決算の早期化や効率化を実現する「X-Smart.シリーズ」の一層の充実、顧客企業の働き方改革を専門性で支援するアウトソーシング サービス、株主総会支援サービスの範囲の拡大など、新しい取り組みが広がり始めています。
* IFRSについては[マンガ]でご紹介しています。

なかでも非財務情報開示の要となる統合報告書については、子会社の株式会社ディスクロージャー&IR総合研究所が作成した統計データや資料が各所で活用されるなど、新たなブランドが浸透してきている実感があります。また、子会社の株式会社イーツー(WEB)、株式会社タスク(コンサルティング)が展開するサービスも順調に推移しており、グループ全体を通じた取り組みをより強固に進めてまいります。
さらには、印刷物のBPOサービスや、新たな分野として、「ER-Manager」などの従業員コミュニケーション支援サービスを開始するなど、少しずつ新規事業の芽が出始めてきています。
2019年5月期においては、このような様々な取り組みをグループ一体となって収益に結びつけ、お客様の多様なニーズにお応えすることで、「新・中期経営計画2020」で掲げた目標の達成へ向けてさらなる成長を実現してまいります。

グループの競争力の源泉は、これまでのビジネスモデルを支えてきた人財にあります。外部環境の変化に対し、「多様性」という観点で従業員一人ひとりが自分らしく取り組める環境づくりを行い、積極的に支援していくことで、人財力の強化を実現してまいります。当期は1株当たり50円を株主の皆様への配当といたしました。日頃よりご支援いただいている株主の皆様には、「新・中期経営計画2020」の目標達成を通じてご期待にお応えできるよう取り組んでまいります。株主の皆様におかれましては、この株主通信や「SRコミュニティ」を通じて、当社の活動へのご理解を深めていただき、今後も末永くご支援を賜りますようお願い申しあげます。

2018年8月